電動化開発にかかわる技術者へ
-ブラックボックス化した制御モデルで危機的状況になる前に成すべき事-
概要
モータ制御系には、フィードバック制御、機構モデル、オブザーバ、一次ローパス、2次ローパスという主要なコンテンツが存在し、数々の場面で使用されています。
電機メーカであっても(あるからこそ)分業化が進み、メカ制御系と電流制御系の開発はもとより、制御アルゴリズムとソフトウェアの作成部門が 異なることも珍しくはありません。
それぞれの部門に独自の伝統的な考え方(文化)や積み重ねてきた技術資産があり、主要コンテンツの表現方法も、微分方程式、状態方程式、ラプラス方式、ブロック図 などが使い分けられています。
しかし、あまりにも分業化が進み表現方法が部門で特化すると、他部門への理解がおろそかになり、部門の連携が取れなくなります。
分野を横断して考える必要のあるシステム開発に対応する人材が育たないといった弊害も起きます。
そのため、全体的な機能ブロックを把握することなく、担当部分のみの開発に明け暮れている技術者も少なくありません。
更には、技術の伝承がいつの間にか途絶え、ブラックボックス化したレガシーアルゴリズムが存在している危険な状況になります。
このセミナーは上記のような状況を顧みて、自らが機能ブロック図を書くことができる能力を持つことの重要性と制御系開発の、どの場面において、どういう手法を使うのが本来は適切なのか?どのように表現すれば、アルゴリズムの統一化が進み、効率の良い開発が実施できるのか?を 技術面から検討します。
- モータ制御系(機構位置決め系)の全体構成図と各主要コンテンツ
- ブロック線図 と ラプラス領域伝達関数 と 微分(状態)の 適切な使い分け
- 各主要コンテンツの統一表現と逐次方程式
- 逐次方程式展開(実装直前)時の注意点と使用限界(特に振動系のコンテンツ)
- 電動系機能ブロック図 と 自身で機能ブロック図を作成することの重要性
講演者
小黒 龍一
1986年4月 安川電機入社。2007年4月 九州工業大学 情報工学部 制御システム工学科 教授。2025年6月 T LEAD SCIENCES入社。
- 電動制御系全般 コンサル&教育活動
- モータドライブ静特性解析シミュレータ開発
- 2次系逐次処理による制御演算共通化推進
- 実稼働モータ発熱制御システム開発